占い師に鑑定してもらっている中で、「言い当てられた!」と思ったことは多くの方があるのではないでしょうか。
でもそれが実は、「コールドリーディング」という話術によって、当てたと思わされている可能性もあります。
コールドリーディングとは、相手の情報を何も聞いていないし調べていないのに、気持ちや性格を見事に言い当てているように思わせる話術のことです。
また、これとは逆に、相手のことを隠れて調べてから、あたかもその場で言い当てたかのように思わせる話術はホットリーディングと言います。
コールドリーディングのように、何も知らないのに相手のことを言い当てられるものなの?と思われるかもしれません。
しかし、コールドリーディングはコツさえ掴めば誰でも簡単にできてしまいます。色々なやり方がありますが、誰にでも当てはまること、多くの人が当てはまることを聞くのが一般的な方法です。
例えば、「あなたは今大きな不安を感じている」「トラブルを抱えている」というように、占いにくる人に当てはまる当たり前のことを、あたかも特別感を出して言うのが占い師がよく使っている手法となります。
もう少し観察力が高かったり鑑定歴が長くて慣れている占い師だと、相手の身なりや振る舞いを見て、より具体的なことを言うこともあります。
さらに上級者になると、わざと当てはなっていないことを言って、そこからさり気なく情報を聞き出す、なんて手法を使ったりもします。
一言断っておきたいのが、占い師がコールドリーディングをすること自体に問題があるわけではないということです。
実を言うと、人気の高い占い師でも多少なりのコールドリーディングを使っています。全く使っていないという占い師の方が少ないくらいです。
占い師がコールドリーディングを使う理由は、信用を得たり、相談者の緊張をほぐすためです。
例えば初めて占う人が、すぐに占い師を全面的に信用できるわけではないですよね。相談者は少なからず疑いの心を持っています。
そうした相談者に対して、最初の1、2つの質問のみコールドリーディングすることで、信用を得てもらい、本音を聞き出すことを目的としています。
つまり、占い師がコールドリーディングするのは、相談者のためというわけなんです。
しかし、コールドリーディングを悪用し、占いと称してコールドリーディングしかしない悪徳な占い師も存在しています。
コールドリーディングは上級者ほど本当に自然に話を聞き出してくるので全てを見極めるのは難しいですが、もし鑑定中ずっと誰にでも当てはまりそうなことしか言わない占い師や、具体的なことは何一つ言わない占い師は悪用していると言ってもいいでしょう。
例えば、「気になっている人から近いうちに連絡がきますよ」と言われたとします。この近いうちというのは、一体何日以内なのか、何ヶ月以内なのか、具体的に言ってくれない占い師などは注意しましょう。